みちのく一人旅 〜7/26 昔話のおばあちゃん (12)


遠野へ行くことがあったら(出発前の予定には無かった)
昔話を聞きたいなぁと思っていました。

花巻は童話づくし
遠野は民話づくしです。

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とおの昔話村
柳田國男が民俗学調査のために
滞在していた「柳翁宿」
昔話が楽しめる「物語蔵」があって

柳田國男や日本民俗学の発展に
携わった人達の研究の実績、
遠野の風土や文化を紹介しています。

映像でも昔話を楽しめるので
時間を忘れてしまう場所でした。

お話の時間になったので「語り部ホール」へ移動。
今日の語り部さんは大正10年生まれの鈴木ワキさん

平日のお昼すぎのせいか、お客はわたしひとり。
独り占めなんて贅沢だけど、なんだか申し訳なくて
誰か来るまで待ってましょうか〜とお話しながら少し待つ。
でも、誰かやって来る気配は、無いっ・・・。


ワキさんはにこにこしながら
「昔はね、ひとりひとりに昔話をしたものですよ〜」と話はじめました。
昔話を聞くのは初めてだと言うと
オシラサマ」と笑い話「長い名前」をしてくださいました。

オシラサマは娘と馬の悲しい恋のお話で
養蚕の神様、馬の神様、農業の神様とも言われています。

  実家では昔、アオという馬を飼っていたし(私が生まれるずいぶん前の大昔)
  大学では絹糸で着物を織っていたし
  勝手に不思議なきもちになりながら、民話の世界へ引き込まれていきました。


流れるようなリズムで、あたたかく、やわらかい遠野弁のおはなしは良いですね。
毎日、こんなお話を聞ける子供は幸せだろうなぁと思います。
もちろん、こんな大人になっても。

ワキさんは遊ぶおもちゃもないし、テレビがある時代でもなく
たくさんおはなしを聞いて育ったのだそうです。


帰りにワキさんがまとめた昔話集を購入。
わたしも語り部になれるかなぁ。


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ワキさんから
オシラサマは伝承園にあるから
見て来ると良いですよ。
と教えてもらったので

次はめざせ、伝承園。


観光案内所へ行って自転車を借りました。
ずっとぐづついた毎日だったのに(梅雨明け前)、今日は珍しくお天気で自転車日和です。


あちこち、きょろきょろしながら
自転車で伝承園へ。
by airtextile | 2006-08-14 21:58 | [Diary] 日記

フェルト作家 橘記子です


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