みちのく一人旅 〜7/26 スマおばあちゃんと馬っこを作る (13)


伝承園に着くと
まずは蚕がお出迎え。


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虫の苦手な人はごめんなさい
わたしもダメです…

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こちらの緑色は天蚕で
「青っこ」と呼ばれていました。
(名前は)かわいい…

野生の蚕で
桑の葉ではなく、
クヌギの葉を食べています。



奥の「御蚕神堂」へ。
3畳程のスペースに、四方の壁一面1000体のオシラサマがぎっしりと。
異世界に連れて行かれたような不思議な空間です。

布にお願いごとを書いて
オシラサマに着布をさせていただきました。
どんなお寺や神社よりも叶うような気がしてしまう迫力です。

普段は、そうかもしれないね〜と流してしまうような民話や神様のおはなしが
なぜか遠野にいると本当だと思えてしまうのが不思議です。



「工芸館」には
手作りのお土産が並んでいて、その奥におばあちゃんが3人。
背中を丸くして、なにやら作っています。

ほっこりしていて、その輪の中に入りた〜い!と思い
手作り体験をすることにしました。
わたしが選んだのは「馬っこ」です。

馬っこつなぎという
豊作と無事息災を祈る行事があって
馬をとても大事に想い、結び付きも深いようです。



大正2年生まれの立花スマさんに教えていただきました。
藁で作るのが本当ですが、体験ではとうもろこしの皮で作ります。


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顔が出来ました〜。
かわいい馬っこになりそう。


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撚ったり、絡めたり、
包んだり、結んだり、

結構複雑な馬っこです。

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3人の中で
一番おねえさんのスマおばあちゃん。
他のおばあちゃんより
とてもゆっくりです。

おはなししながら
のんびり作りました。

孫になったみたい。

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しかし、容赦ない遠野弁が…。
「うんうん。 えっ!?」
の繰り返しで共同作業。

顔を見合わせて
笑ってしまいました。




後ろ足が立つように
胴の部分から針金を入れます。

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お手本みたいに
出来るのかな。

立ち姿がすらりとした
凛々しい馬っこ。




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           「うまいうまい」と褒めてくれます。
           やさしくて、かわいらしいスマおばあちゃん。
           とても93歳には見えません。




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ほとんど手伝ってもらって出来ました♪


【手前】
 Wタチバナで作った、赤足馬っこ。
 お尻がぷりんとしていて、
 尾がもっさり気味?

【奥】
 スマおばあちゃんがプレゼントしてくれた
 お手本の桃足馬っこ。


いつまでも変わらずお元気でいて下さい。
はぁ〜帰りたくない、ずっとここにいたいと強く思いました。
by airtextile | 2006-08-15 11:21 | [Diary] 日記

フェルト作家 橘記子です


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