2006年 08月 15日
みちのく一人旅 〜7/26 スマおばあちゃんと馬っこを作る (13)
伝承園に着くと
まずは蚕がお出迎え。
虫の苦手な人はごめんなさい
わたしもダメです…
こちらの緑色は天蚕で
「青っこ」と呼ばれていました。
(名前は)かわいい…
野生の蚕で
桑の葉ではなく、
クヌギの葉を食べています。
奥の「御蚕神堂」へ。
3畳程のスペースに、四方の壁一面1000体のオシラサマがぎっしりと。
異世界に連れて行かれたような不思議な空間です。
布にお願いごとを書いて
オシラサマに着布をさせていただきました。
どんなお寺や神社よりも叶うような気がしてしまう迫力です。
普段は、そうかもしれないね〜と流してしまうような民話や神様のおはなしが
なぜか遠野にいると本当だと思えてしまうのが不思議です。
「工芸館」には
手作りのお土産が並んでいて、その奥におばあちゃんが3人。
背中を丸くして、なにやら作っています。
ほっこりしていて、その輪の中に入りた〜い!と思い
手作り体験をすることにしました。
わたしが選んだのは「馬っこ」です。
馬っこつなぎという
豊作と無事息災を祈る行事があって
馬をとても大事に想い、結び付きも深いようです。
大正2年生まれの立花スマさんに教えていただきました。
藁で作るのが本当ですが、体験ではとうもろこしの皮で作ります。
顔が出来ました〜。
かわいい馬っこになりそう。
撚ったり、絡めたり、
包んだり、結んだり、
結構複雑な馬っこです。
3人の中で
一番おねえさんのスマおばあちゃん。
他のおばあちゃんより
とてもゆっくりです。
おはなししながら
のんびり作りました。
孫になったみたい。
しかし、容赦ない遠野弁が…。
「うんうん。 えっ!?」
の繰り返しで共同作業。
顔を見合わせて
笑ってしまいました。
後ろ足が立つように
胴の部分から針金を入れます。
お手本みたいに
出来るのかな。
立ち姿がすらりとした
凛々しい馬っこ。
やさしくて、かわいらしいスマおばあちゃん。
とても93歳には見えません。
ほとんど手伝ってもらって出来ました♪
【手前】
Wタチバナで作った、赤足馬っこ。
お尻がぷりんとしていて、
尾がもっさり気味?
【奥】
スマおばあちゃんがプレゼントしてくれた
お手本の桃足馬っこ。
いつまでも変わらずお元気でいて下さい。
はぁ〜帰りたくない、ずっとここにいたいと強く思いました。